幼虫

ただ夜明けを待ってる
何も変わるはずないのに
いつか明けるだろうと 
幼虫の様に 静かに 静かに…

眠っていた 寄り掛かって

臆病な自分が嫌だから 
幼虫のままで終わらずに
皮を破って羽ばたこうと
してる自分はまだ 幼虫のまま

いつか波がたつだろうと
風も起こせず立ち止まって
ひたすら焦るばかりで
下を見下ろし ただ震えていた

飛び立とうと ない羽広げ

逃避する自分が情けなくて
幼虫のままで終わらずに
冷たい風に当たることを
恐れてる自分は 幼虫のまま

臆病な自分が嫌だから 
幼虫のままで終わらずに
皮を破って羽ばたこうと
してる自分はまだ 幼虫のまま

祈っていた 空に向かって

暗闇から抜け出たとしても
幼虫のままの弱い瞳は
戸惑うだけで行き先さえも
見つけられずに 独り彷徨う

臆病な自分が嫌だから 
幼虫のままで終わらずに
皮を破って羽ばたこうと
してる自分はまだ 幼虫のまま・・・
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